【読書】5冊目 感想 『具体と抽象』 抽象化は人類固有の武器
5冊目 具体と抽象 著:細谷功
概要
タイトル通り、具体と抽象について掘り下げた本
時折入っている4コママンガがしっくりこないのは、きっと私の抽象レベルが低いせい
読むきっかけ
SNSでオススメされていたので買ってみた。4冊目『まんがでわかる 地頭力を鍛える』を読んだ後にアレ、あの本同じ著者だった気が、、、という流れで読み始めた
読んでみて
・人によって抽象化スキルが違う
抽象化された世界を理解するためには、同レベルの抽象化スキルが必要。
私が思ったのは、大企業における役割
3年前、新入社員の頃、社長や取締役が全社にときおり投げるメッセージは余りにもぼんやりしすぎていて、「じゃぁ、具体的にどうすんのさ」とぷりぷりしていたのを覚えている
そうか、あの空っぽに見えるメッセージから何かを読み取って具体化するのが中間管理職かと
つまり、こういうことだろうか
- 社長、取締役=コンセプト、スローガン(抽象)
- 中間管理職=上位の意図をかみ砕いて社員を動かす(抽象→具体)
- 社員=プロジェクトの実行(具体)
中間管理職のぼんやりとした役割イメージが少し固まったように思える
とにかく昇進しようと思ったら抽象スキルは必須でしょうね。
・いわゆるカイゼンは現状(具体)の延長線上
私が勤めている職場は工場。
入社当初から毎日毎日呪文のように言われる「カイゼン」というワードに違和感が拭えなかった。幾らカイゼンを積み上げたところで、根本的に変わっている実感が全くなかった。
確かに考えてみれば、「カイゼン」と言われると、現場を見て、いっちょこれを改造してみようとかそういうアイデアしか湧いてこない。いわゆる「現状ベース」での思考に陥っているパターンが多い
「カイゼン」の呪いから抜け出すために、色々なモノから一度エッセンスを抽出し、ゼロベースで考える思考が必要だと気付かされた
まずは「カイゼン」というキーワードを廃止したいなぁ、、、