【読書】14冊目 感想 『木漏れ日に泳ぐ魚』
14冊目 『木漏れ日に泳ぐ魚』 著:恩田陸
概要
初夏。なにもないアパートの一室。男女が共に過ごす最後の夜が幕を開ける。ある事件をきっかけに芽生えた不信感は、断片的に繋がる記憶をきっかけに、やがて違和感へと変わっていく。夜明けとともに浮かび上がる真実とは
読んでみて オススメ度★★★★☆
非常に感想に困る。
メインテーマをここで書くとネタバレになってしまうからだ。
当たり障りのない感想になるが、
作品通して、場の空気感がすごく良く伝わってくる。スゥと引き込まれる感覚が強い。
場が別れる前の男女ということで、空気は険悪で重いが。輪郭のはっきりした初夏の描写や、若い登場人物の全力でぶつかり、悩み、うろたえる姿勢はむしろ清々しさを感じさせる。
とりあえず本棚に入れておいて、眠れない夜に手に取るとより楽しめる一冊